ブルグミュラー25の練習曲ってピアノのレッスンではバイエルの次程度の序盤で使う曲集かもしれないけど、僕的には収録されているどの曲も普通に曲として好きです。
言うなればこの曲集は、一曲一曲それぞれ異なった側面からピアノの面白さを端的に表し、なおかつメロディアスで短くまとまっていて弾きやすいという、音楽性が豊かなエチュードがこれでもかと詰まったすごい曲集だと思っています。
現実世界で普通に過ごしている分には僕の周りではブルグミュラーのブの字も聞いたことがないですが、ネット上ならこの記事の内容に共感してくれる方がいるかな。
ブルグミュラー25の練習曲
僕が使っているのは全音から出版されている楽譜です。各曲や25の練習曲自体についての解説も書かれているので練習に重宝しますね。
- すなおな心
- アラベスク
- パストラル(牧歌)
- 小さなつどい
- 無邪気
- 進歩
- 清らかな小川
- 優しく美しく
- 狩(かり)
- やさしい花
- せきれい
- 別れ
- コンソレーション(なぐさめ)
- シュタイヤー舞曲(アルプス地方の踊り)
- バラード
- ちょっとした悲しみ
- おしゃべりさん
- 気がかり
- アヴェ・マリア
- タランテラ
- 天使の合唱
- バルカロール(舟歌)
- 再会
- つばめ
- 乗馬
僕の好きな曲
すなおな心
まず1曲目がハ長調・4分の4拍子・ミドルテンポから始まるのも、解説を見るにブルグ先生の狙い通りということですよね。
さらにこの曲は基本的には簡単に弾けるように作られているとは言え、臨時記号も随時登場して一曲目から非常に音楽的に優れている名曲であります。
ちなみに1~3曲目はバイエル終了直後時点の僕でもすぐ弾けるようになりました。
アラベスク
スタッカートで良く音を切って出すのがかっこいい曲なので、楽譜に書かれている通りleggieroの意識が特に重要ですね。
まだ2曲目だからか、十六分音符の折り返しがある難しい部分には決して4・5の指を絡ませようとしないブルグ先生の心づかいに惚れる。
パストラル(牧歌)
無伴奏で始まるのどかな曲ですが、装飾音やちょっと難しい和音の押さえ方が登場したり、6/8拍子ということで少しだけテクニカルな曲でもあるという。
自分的には最初に聴いた時は地味な印象が強かったですが、いい感じに弾けるようになってくるととても楽しい曲に感じるようになっていきました。
小さなつどい
重音が厄介な曲。
バイエルの時から重音は苦手だったので自分はこの曲でちょっと詰まりかけました。
しかし、もちろん上手とは言えないでしょうが大人から始めたピアニスト(僕)でも練習を続けたらちゃんと弾けるようになりました。重音を弾くための指の鍛練は必須ですが。
無邪気
4の指から始まるパターンを練習できるこの曲。うまく弾けるまで何回も練習したなぁ。
後半はスタッカートを織り交ぜて軽やかな展開を見せつつ最後だけは4から1の指の動きが登場するのが好き。
進歩
10度の音程でガンガン進んでいくメロディがほんと好き。
ところどころ跳躍させながらも絶妙に弾きやすくてピアノ初心者でも弾けてる感を味わえる。
清らかな小川
右手がよく動く分左手は全然動かない前半と、両手がバランスよく動くようになる後半どっちも好きですが、強いて言えば前半がちょっと勝るかな。
三連符で軽やかに動いていくこのメロディーラインを聴いていると本当に清らかな小川が想像できる。僕的にはこの曲はゆっくり弾いた方が好きなんだがなぁ。BPM的には思った以上に早く弾くことを指示されてる。
ってこのまま続くと全部紹介することになるやないかい!
…その通り全曲好きなので名曲しかないんかという記事タイトルなのです。
大人も子供も楽しめる名曲集なのでぜひ。
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