ギターのFコードが弾けないという感覚がわからないのは僕だけでしょうか。
「どうやらFコードが難しいらしい」という言い伝えは古今東西共通のようで、僕がギターについてよく知らなかった時でさえそれは様々な場所で聞いた記憶があるため、「じゃあどれだけ難しいのか」という興味をギターを所持する前はずっと持っていました。
しかし実際に初めてギターを触った時から今まで、特に自分がFに苦戦した記憶はなく、今ではその言い伝えを聞くたびに「他にもっと難しいコードあるよな」といつも思っています。
Fコードについて
知らない人のために一応説明しておくとこういうやつですね。
人差し指で1フレットの弦を全て押さえつつ、中指を3弦、薬指を5弦、小指を4弦に配置すると。
押さえている場所 | 音 |
---|---|
6弦1フレット | F |
5弦3フレット | C |
4弦3フレット | F |
3弦2フレット | A |
2弦1フレット | C |
1弦1フレット | F |
F攻略
余談ですが、僕が思うFのコツは二点。
- 人差し指はフレットのきわに
- 2弦を意識
フレットのきわを押さえることはあらゆるコードを鳴らす時の基本ですが、特にFのようなバレーコードの場合は人差し指の位置によって他の指の位置も決まってくるので特に重要ですね。
そしてFコードの形を考えた時、
- 6~4弦はFのパワーコード+オクターブ奏法の形なのでそもそも簡単。
- 3弦は中指一本で対応。
- 1弦はギターの端なので人差し指セーハした時に力のかかりやすい位置にある。
ということで2弦が一番鳴りづらいため、そこを意識して押さえるようにするとFは難しくないと思う。理想的なのは人差し指部分だけを押さえても各弦がちゃんと鳴るように出来ている上で他の指を乗せられると美しい形なのかな。
Bコードは難しい
さて、僕はFに苦戦したことがないとは言いましたが、もちろんCとかEよりはFの方が難しいと思っています。ここからはそんな僕にとってFより難しいコードの話!
例えば、大多数のテンションコードは普通にFより押さえるのが難しいと思いますが、それは土俵が違うのでここでは置いといて、今回の話題の1フレットセーハタイプのFコードに近しい存在で言えば5弦2フレットタイプのBコードの方がFより難しいと僕は思います。
このBコードを鳴らすには2フレットの5弦と1弦を人差し指で押さえてから、
- 4フレットの弦を中指・薬指・小指で押さえる方法(上の写真)
- 4フレットの弦を薬指一本で押さえる方法(下の写真)
の二つがありますが、前者だと中指がフレットのきわから離れてしまう関係でギター初心者の頃はキレイに鳴らないことが多かったな。
とは言えそれはいつの間にかちゃんと鳴らせるようになっていたのでいいんですが、この方法には弱点があり、そのまま音を上げていくとフレット間の幅が狭くなるため物理的にキツくなっていくという問題があるんですよね。
だからこの押さえ方で音を上げていった場合、僕が曲を弾いている最中にも使えるとしたら6フレット(D♯)までかな。押さえるだけなら9フレット(F♯)くらいまではいけますが実戦向きじゃないと。
そのため、よりフレットを上げてもコードを押さえることが出来る後者の方法に慣れるべきだと思っているんですが、4・3・2弦を薬指一本で押さえた上で1弦には触れないように薬指を浮かせるって、それ難しくないですか?
押さえようとする力と離そうとする力、この相反する二つの力をミックスさせるこの技術は僕には全然身につけられず、僕にとってはこの薬指セーハこそがF以上に壁と言えるコードです。
なぜFが壁と言われるのか
ここで思うのが、FもBも三和音で基本となるメジャーコードなのに、Bの方は特に壁と言われないこの待遇の差はなんだ!ということ。
その理由を考察してみた。
- B自体はFより簡単
- FはCメジャースケールのダイアトニックコードに含まれているから
B自体はFより簡単
上に僕が書いたBの方が難しいというのはあくまでも薬指セーハで押さえた形の時で、中指・薬指・小指を使った形の時はBコードは一般的にはFコードより簡単ということなのかな。
他の人の感覚がわからないのでこれは僕の想像に過ぎませんが。
FはCメジャースケールのダイアトニックコードに含まれているから
これはありえそうな理由。
ギター初心者はまずCメジャースケールという概念を基本にギターを練習していくものだと思いますが、そのダイアトニックコードとしてFは存在します。
Cは弾ける、Dmは弾ける、Emは弾ける…
と進んでいった時にもしFでつまずいて弾くことが出来なかったとしたら?
…ギターを買ったはいいものの、結局弾けなくて部屋の置物と化している人は多いと聞きます。
それは、初心者にCメジャースケールすら弾かせようとしないFが壁として存在しているせいかもしれない。
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