音楽をアルバム単位で聞いてほしい理由

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ミュージック

2019年、令和初の流行語に「サブスク」がノミネートされました。

様々な音楽をインターネットを使ったストリーミング配信で気軽に聞けるサービスとしてのサブスクリプションが名乗りを上げてきたようですが、僕は昔ながらのCDをパソコンに取り込んでいくスタイルが好きなのです。

サブスクリプション時代では単体でパワーを持つ個々の曲ごとにスポットライトが当たりがち(それこそ従来のシングル曲のよう)ですが、「音楽アルバムを一枚通して聴く」という文化の素晴らしさが廃れてほしくないですね。

そこで今回は「音楽をアルバム単位で楽しむ」という視点について、素人なりにですが説明してみます。

アルバムにある「流れ」

音楽アルバムの曲順というものは、基本的に各ミュージシャンがこだわりにこだわり抜いて考え出されたものであることが多いです。例えば、

  1. 1曲目にインスト曲や、1分・2分前後の短い曲を配置してアルバムの世界へと導入する
  2. アルバムの中盤まで流れるように曲を聴かせ、後半からまた違った流れを聴かせる
  3. 最後の一曲前に壮大な曲を配置し、最後の曲でしんみりと終わる
  4. そのアルバム自体が一つの大きな流れとなるコンセプトアルバム

というような。

  • アルバムのリード曲をどこに配置するのか。とか、
  • 最後はスローテンポで終わらせるのか、アップテンポで終わらせるのか

などなど、少しの曲順の違いでもそのアルバムに対する聴き手の感じ方は変わってしまう事でしょう。

スピッツの「醒めない」というアルバムは、1曲目に表題リード曲「醒めない」で始まり、最後にアップテンポな「こんにちは」という曲で終わることによってアルバムに軽快な印象がつき、何回もアルバムをループしたくなる構造になっていますが、仮に最後の曲が「こんにちは」の一曲前のスローテンポな「雪風」のような曲で終わっていた場合、通して聴いた時には「大作アルバムをがっつり聴き終えた」と感じる要素が強くなるでしょうね。

このように分析してみると曲順によってアルバムの印象が大きく左右されていることに気づきますね。

アルバムごとに違う「サウンド」

音楽アルバムで最も重要なのが、そのアルバムごとの「サウンド」だと僕は思っています。
ここで例に出すのはASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)のフルアルバムです。

というのは僕の印象ですが、ここで言いたいのはアルバム間で曲の交換などをしてしまったら、すっかりアルバムの雰囲気を損なってしまうことになるだろうということです。
(例えば、アルバムの締めを飾る、という曲として似た役割を持っているであろうサーフブンガクカマクラ「鎌倉グッドバイ」とホームタウン「ボーイズ&ガールズ」であったとしてもサウンドの違いから、そのままでは代替にならないでしょう。)

アルバムごとにある程度サウンドの方向性が決まっていて、曲というのはそのサウンドを聴かせるときの1単位に過ぎないのです。(というのは言い過ぎでしょうか。)

音質問題

ここで言う「サウンド」を楽しむためには音質が重要です。なので出来るだけ拘りたい所。
サブスクリプションサービスでも十分良い音質で聴くことはできるかもしれませんが、やはり通常はCDの音質の方がより良いはずです。(だから僕はCD取り込み派ということ)

あとYouTubeなどの動画サイトでも音楽を聞くことはできますが、基本的に音質はあまり良くないものだと思っていいかと。

僕がここ一年くらいで感じたことがあって、各楽器の演奏がクリアに聞こえさえすれば実はそれだけで音楽って最高なんですよね。だから音楽ファンは洋楽を好きな人が多いのかなと理解し始めました。

最後に

まとめると、曲順によってストーリーが形作られサウンドによってカラーが決定づけられているというような解釈でアルバムを楽しんでみると面白いよ〜って。

というわけで音楽を聴くのなら曲単位ではなく、アルバム単位で聴いてほしい、
アルバムを聞くときに、そのアルバムごとの違いにどうか耳を向けて欲しいと願う僕でした。

もちろん、CDアルバムで聴いて欲しいとは思っていますが、
お手軽に音楽に触れることができるサブスクリプションサービスはそれはそれで素晴らしいものなので、有効活用して音楽の世界を身近に感じてみてください。最近超高音質のサブスクリプションサービスも登場したので、正直僕もそれで楽しんでる笑

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